皆さんsuedeというバンドをご存じですか。
suedeはイギリスのバンドで、1989年に結成されました。
その後1992年にデビューすると、当時珍しかった耽美的な音楽性で注目を集め、瞬く間に人気バンドとなりました。
1990年代のバンドはオアシスやブラーといった人気なバンドに隠れがちですが、suedeはとても素晴らしく、私が一番好きなバンドです。
そこで一度suedeについて深掘りをしていこうと思います。
suedeの歴史
まずはsuedeの簡単な歴史について紹介したいと思います。
suedeは、1989年に結成し、1992年デビューアルバム「suede」をリリースしました。

1994年2枚目のアルバムを作っている最中にギターリストのバーナードが脱退し、 バーナード脱退後、新メンバー募集をして、リチャード・オークスがメンバーとして加わります。
その後完成間近となった2枚目のアルバム「Dog Man Star」を仕上げて、リリースすることが出来ました。なお2枚目は1枚目よりも暗く、売り上げも良くありませんでした。

1996年、ドラムのサイモンの従弟である・ニールが新メンバーとして加わります。5人体制となったsuedeは、前作を超えるための起死回生として3枚目のアルバム「coming up」をリリースし、 見事一番の売り上げを上げます。

その後4枚目「Head music」をリリースし、ダンスミュージックの要素を取り入れるなど新たな試みでしたが、爆発的なヒットには及びませんでした。その頃からブレッドの薬物依存が悪化し始めます。

2000年4枚目のアルバムの次の作品を作るためにアルバムレコーディングを行いますが、2001年メンバーのニールが慢性疲労症候群という難病により、バンドを脱退してしまいます。その後バンドは、プロデューサーを変えて、別のプロデューサーを起用し、レコーディングを再開します。レコーディングが長引いたことにより費用がかさみ、suedeが所属していたレコーディング会社は倒産してしまいます。
バンドは新たにソニーと契約し、2002年「A New Morning」をリリースしますが、以前と違うアコースティックな作風により、期待を上回る売り上げにはなりませんでした。

その後2003年にベストアルバム「singles」を出して、バンドは当分の間活動を中止することになりました。活動中止の間ブレッドは、ソロ活動を始めて、3枚のアルバムを出します。ブレッドは2007年のインタビューで、再結成について完全には否定しないものの、今すぐ再結成するようなことはしないと言及していました。
2010年 チャリティーコンサートのためにバンドは一夜限りで復活します。久しぶりの活動ということで、注目が集まり自信を取り戻したバンドは、再結成を果たすことになります。再結成から3年後、約十年ぶりのアルバム「Bloodsports」をリリースします。

その後も精力的に活動を続け、2016年「Night Thoughts」、2018年「The Blue Hour」、2022年「Autofiction」と次々とアルバムを出します。



以上がsuedeの簡単な歴史となります。人気を持続させるために試行錯誤し、長い間紆余曲折ありましたが、見事suedeは復帰し、現在も精力的に活動していてくれることが私としてはとても嬉しいです。
メンバー紹介
suedeのメンバー紹介をします。
suedeは何度かメンバーチェンジをしており、今現時点でのメンバーの紹介とします。
ブレッド・アンダーソン(ボーカル)

suedeの最重要人物といっていいほど、バンドの中心的な人物で結成当初からのオリジナルメンバーです。ブレッドはボーカル以外にバンドの作詞作曲を担当しております。
高身長でデビュー当初は、中性的な容姿で、見る者を魅了していました。
マット・オズマン(ベース)
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ブレッドと同じく結成当初からのオリジナルメンバーです。 バンド以外にも作家活動をしています。
サイモン・ギルバート(ドラム)

サイモンも同じく結成当初からのオリジナルメンバーです。 ちなみにサイモンとニールは従弟同士です。
リチャード・オークス(ギター)

バーナードの後任のギターリスト、バンドの共同ソングライターです。
バーナード脱退後、バンドは新メンバーを募集し、500人の候補者の中から、リチャード・オークスは勝ち取り、1994年にメンバーとなりました。加入当初は17歳と若く、不安もありましたが、リチャード・オークスは、期待以上の働きをしてバンドに貢献しました。正直言って今のsuedeがあるのは、リチャード・オークスのおかげだと思います。バンドの根幹であるギター、曲作りなどありとあらゆる場面で支えてきたリチャード・オークスに対して、本当に感謝をしたいです。
ニール・コドリング(キーボード)
1996年に加わったメンバーでキーボードを担当していて、バンドの共同ソングライターです。キーボード以外にもバックボーカルやリズムギターを担当しています。
初期の頃は、ソングライターとキーボードとして最近では、プロデューサーとしての側面も持ち、バンドには欠かせない存在となっております。

今はもうメンバーではありませんが、重要な元メンバーを紹介します。
バーナード・バトラー(ギター)

リチャード・オークスの前任のギターリストです。
結成当初から1994年まで在籍しており、suedeの初期(1、2枚目)のすべての作曲を担当していました。バーナードの魅力は、何といっても奏でるギターだと思います。
妖艶でとても色気のあるギターは、ブレッドの声ととても合っていて、聴く人を魅了していました。
ちなみにバーナードは、ブレッドのライブ以外の振る舞いに嫌気が差して、2枚目のアルバムを作っている途中で1994年に脱退してしまいます。バーナードが残した功績は計り知れなく、もしバーナードがいなかったら今のsuedeはなかったかもしれません。
バーナードが携わった曲の中に「Animal Nitrate」という曲は特に有名でイントロのギターが特徴的です。
おすすめアルバム紹介
おすすめなアルバムを3枚紹介したいと思います。
まず1枚目は1996年に作られた「Coming up」です。
「Coming up」はバーナードがバンドを抜けてから作られたアルバムです。 最初の2枚と比べると、だいぶポップに感じる作品で、アルバムの中でも「Beautiful ones」「Trash」はとても人気な曲です。
初心者にもおすすめできるアルバムです。

2枚目に紹介するアルバムは「Bloodsports」です。
こちらのアルバムは、再結成後の2013年に発売されました。 音楽性は「Coming up」と似ていて、とても聞きやすいアルバムです。

3枚目は2022年最新のアルバム「Autofiction」です。
作風はR&Rな曲が多く、アルバム11曲の内にバラードは2曲しかなく、後はハイテンポな曲が続きます。今までの作風はあるものの、飽きさせない作りとなっていて、とてもおすすめです。

まとめ
suedeについて紹介しました。
suedeはボーカルの声が独特で、苦手な人が多いかもしれませんが、一度聴くとのめり込んでしまうような魅力があると思います。ぜひお聴きになってはいかがでしょうか。
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